INTERVIEW
インタビュー

井上恵一

製品開発部 QAエンジニア

ウェブデザイン、アプリ開発を経験した後、2007年にSix Apartに転職。QAチームのマネジメントやブログソフトウェアの品質管理・プロジェクト管理を担当。2015年よりトレタにQAエンジニアとして参加。海外展開、POSコネクトのプロジェクト担当も兼任。

上ノ郷谷太一

CDO/製品開発部部長

2005年よりSix Apartでユーザーインターフェイスデザインなどに携わる。その後2013年よりクックパッドで海外向けサービスのデザインのほかコーポレートロゴのデザインなどブランディングを担当。2015年3月トレタにCDO(最高デザイン責任者)として参加。

製品開発部 QAエンジニア 井上恵一 × CDO/製品開発部部長 上ノ郷谷太一

トレタのQAは「品質」という観点を軸に、プロダクトをもっとより良くするためにどんなことでもやっていく仕事だと思っています。

前職に続いてQAエンジニアですが、面白味はどういうところに感じていますか
プロダクトだけじゃなく開発プロセスや組織の課題解決にも切り込んでいけるところが醍醐味ですね
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井上さんは、トレタで現在唯一の「QAエンジニア」ですが、わかりやすく言うと、どういう役割のエンジニアなんですか。
井上 
QAエンジニアは品質保証エンジニア(Quality Assurance Engineer)の略で、一般的にはお客様が安心してプロダクトを利用できるように、プロダクトの品質管理をする仕事です。 具体的にはテストという活動を通じて、プロダクトの品質に関する情報を製品開発チームにフィードバックするというのが主な役割ですかね。ただ、プロダクトの性質によって求められる品質は変わりますし、組織の状況によって果たすべき役割も変わるので、会社によって職責や仕事内容が大きく変わりやすい役割でもあるかなと思います。
上ノ郷谷 
QAエンジニアになったのは前職からですよね。
井上 
そうです。もともとウェブデザイン、ディレクター、フロントエンドエンジニア、サーバーサイドエンジニアとかいろいろやっていたのですが、前職に入社するタイミングから QAエンジニアになりました。転職するタイミングで「ちょうど今こういうポジションあるんですけどどうですか?」と提案されて、興味を持ったのがきっかけです。
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実際やってみてどうだったんですか。
井上 
奥深いですね。QAエンジニアは、プロダクトを作るのではなくて、作られたもの、あるいは作られつつあるものに向き合う仕事です。テストプロセスを改善するためにテスト手法の学習や、その自動化に取り組むのも技術的な面白さがありますし、プロダクトの問題が生まれるそもそもの原因に迫るために、開発プロセスや開発組織の課題解決に切り込んでいく面白みもありました。

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入社の経緯なんですけど、いわゆる「リファラル採用」、前職で上ノ郷谷さんと一緒だったんですよね。
井上 
同じチームで、同じプロダクトを作ってました。
上ノ郷谷 
オフィスに残っていて、二人で最後になることがよくあって、帰りにビールでも飲んで帰ったりしてましたね。
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気心が知れているし、仕事上での信頼関係ができていたということですが、そもそもなぜ井上さんを誘おうと考えたんですか。
上ノ郷谷 
私たちのようなBtoBのプロダクトにとっては不具合があることは非常によくないことで、種類によってはそのお店の仕事を止めてしまう可能性があります。予約情報や顧客情報というお店の大切な財産を預かっているサービスだからこそ、製品開発の中にQAエンジニアというか、そういったポジションを置いたほうがよくないですかっていう提案をしたんです。
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そのときすでに、前職で一緒だった井上さんの存在が頭のなかにあったわけですね。
上ノ郷谷 
そうですね。プーさん(井上の愛称)に来てもらいたいと思いながら会社に話を持ちかけました。プーさんみたいな人が来ると、この会社はもっとよくなるだろうなと思っていましたので。
井上 
実はちょうどその頃、 転職について考えていたんですよね。子どもが生まれて可能性の塊である0歳児に向き合ったときに、 父ちゃんまだまだ負けてられんなと対抗意識を燃やしちゃったりして(笑)。そしてせっかく転職するなら子ども世代にも貢献できるようなビジョンを持った会社にコミットしたい なと考えていたところで 、ごーや(上ノ郷谷)さんから連絡もらって。
上ノ郷谷 
そのときはプーさんが転職を考えてることは知らなかったので、最初に誘ったときは「トレタのテストプロセスについてご意見聞きたいです」っていう名目で、当時テストまで見ていた(製品開発部 プロジェクトマネージャー 井上)研さんと3人で会いましたね。
井上 
そうでした。ランチでハンバーガー食べましたよね。
入社前にメンバーと会って話して。この人たちと一緒にゼロから開発プロセスを作っていけることにワクワクしました
僕がリファラル採用に期待していることって、まさにそれなんです
上ノ郷谷 
僕、リファラルですごい大事なのは、最初の接点をあまり拡げないことだと思っていて。この人を採用したいと思ったときに、最初に誰に会ってもらってこの人の魅力を理解してもらえばいいかっていうところがすごく大事じゃないかと。で、プーさんの場合は、たぶん研さんだと思ったんです。それで一緒にランチに行って、オフィスに来ていただいて、帰り際に「プーさんみたいな人が来てくれると一番速いんだけどね」って。
井上 
社交辞令的なやつだとか思いましたけどね(笑)。
上ノ郷谷 
たぶん社交辞令と思うだろうなと思っていたので、何日か後にメールで「 もしも転職を考えていたら声をかけてね」って。そうしたら「ちょっといま自分もいろいろ考えてて」っていう感じだったので「じゃあ、またみんなで会う機会を作るよ」と。
井上 
そのあとは開発チームのみなさんとランチ行きましたよね。
上ノ郷谷 
そのときはもう、研さんもプーさんのこと知っているから、プーさんのことを薦めてくれるわけです。QAエンジニアとしてこんなことやってるんだって、と。そうなってくるとみんなも、2人がいいって言っているんだったらすごいいいんじゃないっていうふうになってくれましたね。
井上 
そのおかげで入社前から知っている人もいるし、開発チームの雰囲気もうっすら垣間見えました。今思えば、入社前にそういう安心感が得られたというのはいいところでしたよね。
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入社の決め手になったのは何ですか。
井上 
やはりプロダクトが抜群によかったことですね。ランチのあとオフィスに伺って、プロダクトの説明を聞いたのですがこれはすごいなと。神は細部に宿るではないですけど、実際に触ってみると誰も気づかないところまで思いやりが詰まっている。その後、トレタのことを気になって調べているうちに「トレタイニシアチブ」を読んだんですけど、これにまた素直に共感して、このビジョンを実現する側に回ってみたいなと思ったんですよね。
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実際入社してみてどうだったんでしょうか。

井上 
驚いたことがふたつありました。ひとつは、開発もセールスも全社的にユーザーファーストの視点が徹底されていること。この前提があることで、そもそも議論が噛み合わないということは減りますし、自然とお互いの立場を尊重できます。セールスチームとの距離も近く、希望すれば顧客理解のためにお客様の所にヒアリングに行けるのも衝撃的でした。もうひとつは、開発プロセスにしても何にしても思ったより何も決まってないな、ということですね(笑)。もちろん当時はそのくらいの塩梅が最適だったわけですし、当時そのことに愕然としたというよりは「これは如何ようにもなるな」と気持ちが高まりました。メンバーと一緒にプロセスを作っていけることにワクワクしたのを覚えています。
上ノ郷谷 
僕がリファラルに期待していることって、まさに今プーさんが言ったようなことなんですよね。リファラルで入ってくる人なら、例えば開発のメンバーだったら開発組織全体をその人が持っている知見のレベルまで一気に引き上げることができるんじゃないかと思うんですよ。中途採用で来た人には、おかしいなと思うところとか、ここが足りてないなと思うところを一気にレベルアップしてくれるっていうのを期待したいなと思っているんですよね。実際、プーさんが入社してから1年半ほどで、とっても変わりました。
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どういうところが変わりましたか。
上ノ郷谷 
まず開発のプロセスが変わりました。アプリをリリースするタイミングも変わりましたし。以前は、まず「この機能を実装します」っていうことが決まって、それをどんなふうに作って、いつリリースしようかという順番で決めていっていましたけど、そうすると価値提供するタイミングがバラバラになってしまう。それに、バグが発生したらそのたびに緊急リリースしていたので、結局は予定してた機能の提供が遅れていくという流れがありました。これなんとかしないとね、と。じゃあバグFIXを含めて定期リリースにしてみようか、というぐあいに変えましたよね。
井上 
会社のメンバーが増えてくるとコミュニケーションコストも比例して増えてくるので、できるところは定型にしてしまったほうがいいと思うんですよね。例えばリリースサイクルは4週間と決めておくと、サポートもセールスもマーケティングも経営もリリース日に関するコミュニケーションをする必要がなくなりますし、開発者自身もリズムが作りやすくなりますよね。品質面でも、テストだけではなく、プロセスで改善できることも多いので徐々にやり方を変えつついろいろ試していましたよね。
上ノ郷谷 
やりましたね。ああでもない、こうでもないって言いながら。
井上 
結局プロダクトの品質って、プロダクトのコードの仕上がりも大切ですけど、それだけじゃなくて。例えばサポートがユーザーからの簡単な質問に対して即答できなければ、プロダクトの品質を疑われますよね。開発側からも積極的にプロダクトの情報を提供していくとか、運用面もプロダクトの品質の一部として責任を持って行きたいし、もっと改善していきたいと思っているところです。
プーさんって純粋にトレタの製品が好きでいてくれていますよね
まあ、愛はありますよね
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2016年の下半期、プーさんはMVP(トレタの社内制度。半期に一度、社員のなかから「最優秀選手」を選ぶというもの)に選ばれました。これはごーやさんが、プーさんを推薦した感じですか。
上ノ郷谷 
そうですね。というか、経営会議で各セクションで候補を上げるんですけど、プーさんに関しては皆さんが完全に一致してました。そりゃもうプーさんでしょ、みたいな。さっき言ったようにプーさんは問題が起こっている開発プロセスがどこにあるかを考える立場で、しかもQAという枠を越えてプロジェクトマネージャーみたいなこともやっている。 実際「POSコネクト」や他言語対応とかは、プーさんがプロジェクトの窓口になって進めていますし。ともかくプーさんって純粋にトレタの製品すごい好きでいてくれているよねって。
井上 
まあ愛はありますよね。
上ノ郷谷 
愛を感じてるプロダクトに対して自分が活躍できるところはここだ!というところに躊躇せず突っ込むところがみんなの見習うべき対象になるかなというのがあって、MVPとして推しました。
井上 
個人的には品質という観点を軸にして、プロダクトがよくなるものであればどんなことでもやっていこうっていうスタンスでやってきました。そこにこれまでの自分の経験を生かしつつ、これからの自分が何かするときの知見が溜められればいいなとは思っています。

上ノ郷谷 
入社して1年半になりますが、僕から見ると、好き勝手やってくれてるなって感じがします。いい意味で、です。すごいのびのびやってるな、と。
井上 
それはあるかもですね。基本的にやりたいなと思ったことは職責を越えることであっても、製品開発の長であるごーやさんとコミュニケーションを取りつつ、積極的に拾っていくようにしています。規模もそれほど大きくないですし、自分の会社、自分のプロダクトだという心持ちの方が楽しめると思いますし、それを認めてくれる環境は働きやすいです。
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いま、QAエンジニアはプーさんだけですが、増員計画はありますか。
井上 
増やしたいですね。QAチームのメンバーとしては、テスト基盤を整える SET (Software Engineer in Test) とQAエンジニアを募集しています。QAエンジニアとしてはテストという活動だけでなく、もっと企画・開発・運用も含めて広い視野でプロダクトを俯瞰して見てくれるメンバーが増えるといいですね。ただ不具合にノーをつきつけるだけではなくて、価値次第ではあえて修正を積極的に見送るリスクも取るような攻めの姿勢は大切にしたいです。
上ノ郷谷 
そうそう、QAって作ったものをダメって言う人、っていうイメージを持つ人が多いみたいですけどね。でも、そうじゃない。トレタが求めてるのは、そういうQAじゃないということですよね。
井上 
そう。スピード感は大事にしたい。テスター以外誰も気づかないような問題は直す価値がないですよね。不具合がゼロにはなりえないし、ゼロにする必要もない。必要なことはやり、不要なことは積極的にやらない決断ができるように、エンジニアが価値のあることに時間を割けるように支えられるような存在になりたいなと考えています。

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