「トレタデータサイエンス研究所」を設立。
飲食領域におけるビッグデータの活用を推進！
慶應義塾大学・星野研究室との共同研究もスタート

株式会社トレタ(所在地：東京都品川区、代表取締役：中村 仁、以下 トレタ)は、このたび飲食領域におけるビッグデータや人工知能(以下 AI)の研究を進めることを目的に「トレタデータサイエンス研究所(Toreta Institute for Data Science)」を設立しました。

また、これと同時に、飲食業界のマーケティング面でビッグデータやAIの活用を推進するため、慶應義塾大学 経済学部・星野 崇宏 教授および同研究室(以下 星野研究室)と共同研究を開始いたします。

トレタが飲食店を対象に提供している予約／顧客管理サービス「トレタ」は、2013年のサービス開始から約4年で着実に導入店舗を拡大しており、現在では約10,000店舗に導入が進んでいます。その結果、大規模の予約データや飲食店の購買データなど、飲食領域において最大クラスのビッグデータを蓄積するに至っています。

一方、星野研究室では、ビッグデータ分析やAIなどテクノロジーのマーケティング領域での活用を主要テーマに、産学官での研究を推進しています。

この両者の共同研究で、予約データを用いた需要予測による店舗行動最適化、キャンセル数予測、位置情報と連携した出店シミュレーションなど多岐にわたり取り組み、「飲食ビッグデータ×AI」のテクノロジーにより飲食業界を飛躍的に革新することを目指します。

トレタデータサイエンス研究所概要

名称　　： トレタデータサイエンス研究所(Toreta Institute for Data Science)
所在地　： 東京都品川区西五反田7-22-17 TOCビル8F
設立　　： 2018年1月1日
所長　　： 萩原 静厳
研究内容： 飲食領域におけるビッグデータ・AI・IoTなどの研究、
飲食店のマーケティングや業務プロセス改善に向けたデータ活用、
人間中心設計(HCD)をはじめとするデザインとデータの融合研究　他

トレタデータサイエンス研究所所長 萩原 静厳のコメント

トレタには数千万件の予約データ、その他様々な種類のデータが日々蓄積されています。「衣食住」の3大要素の中で最も頻度が高くかつ嗜好性が顕著に表れる「食」に関するビッグデータを適切に科学することで今まで見えなかった世界が見えるようになると考えています。

昨今話題になっている働き方改革では外食産業はまだまだ発展途上であり、トレタとしてもデータサイエンス研究所としても貢献すべき課題であると認識しておりますし、マーケティングやデータサイエンスによって大きな効果をもたらすであろうと考えます。

また、上記に限らず、ビッグデータやデータサイエンス、AIを活用し外食やその他産業に対して様々なアプローチができると考えております。その第一歩として、慶應義塾大学の星野 崇宏 教授および同研究室と共同研究を開始できることに喜び感謝しつつ、トレタから新しい風を起こしていきたいと考えております。

慶應義塾大学 経済学部・星野 崇宏 教授のコメント

飲食業界は中小企業が大多数であり「勘と経験」で経営の意思決定や現場のオペレーションが行われてきました。企業努力と成果の関係を明確に表すデータが取得されることもなく、そのため非効率な経営や投資を生んできた面は否定できません。

そのような現状でトレタ様は、予約データや顧客のCRMデータなどを連結したビッグデータを整備されています。これに最先端のデータサイエンスが加わることで、国内のみならず世界でも極めて先進的なサービスを実現することが可能となります。

トレタによる「飲食ビッグデータ×AI」の取り組みは、飲食業界のマーケティング力強化のみならず、食品飲料メーカーの生産や営業活動の効率化、政府マクロ統計の精度向上、景気予測など様々な分野に大きな波及効果をもたらすものと期待しております。

飲食業界を、働く側のモチベーションと満足を高めながらお客様により良い飲食体験を提供できる利益率の高い業界に変えるべく、ご一緒できればと思います。

星野 崇宏 教授プロフィール

慶應義塾大学 経済学部教授／理研AIPセンターチームリーダー
2004年東京大学大学院博士課程修了。博士(学術、経済学)。04年統計数理研究所助手、08年名古屋大学大学院経済学研究科准教授などを経て15年より現職。第13回日本学術振興会賞受賞。2017年日本統計学会研究業績賞受賞。行動経済学会常任理事。日本マーケティング・サイエンス学会理事。日本行動計量学会理事。応用統計学会理事。

（2019年7月24日追記）
トレタデータサイエンス研究所はビジネス化に向け、株式会社トレタの社内組織へと変更しました。